ブラウザ・ベースの ePub 電子書籍リーダー、Ibis Reader が公開されたようなので走り書き。
開発元の Threepress Consulting のブログでは、今月始めに JavaScript ePub リーダーのことが書かれていて、結構 Twitter でも RT されているのを見かけましたが、その記事で予告されていたものですね。
PC、スマートフォン(iPhone、Android)の UI が用意されており、上の hon.jp の記事にあるとおり、ブラウザ・ベースなのでアプリケーションのインストール不要、HTML 5のローカル・ストレージを使い、オフライン時も利用可能、というのが面白い。
まだちょっと触ってみただけだけれど、iPhone で、用意されているライブラリから「シャーロックホームズの冒険」を見てみるとこんな感じ。
URLを指定して任意の ePub ファイルを読むこともできる。
セッティングはフォント・サイズと Serif / Sans Serif の切換え、背景の明るさのみ。
日本語だとこんな具合。HTML5 + CSS3 とのことなので、試しに CSS3 の縦書きプロパティ( “writing-mode: tb-rl ;” )を、ePub ファイルの中の CSS に入れてみたものを読ませてみたけれど、これはやっぱりダメ(Safari が非対応なので当然といえば当然ですが)。
Help を見ると、PC 版の場合、Firefox の ePub ビューワー・プラグイン「EPUBReader」とは競合してしまうようなので、プラグインを入れている場合は無効化してね、とあったけど、自分の環境では特に問題は無し、でありました。
今日はこの他にも、今年秋には Google Editions が日本でサービス開始とか、ボイジャーが Internet Archive と提携とか、相変わらず動き激しいこと・・・。
追記:
HTML5、そろそろちゃんと見ておかないと・・・。
追記その2:
ところで、(X)HTML+CSS で記述されたコンテンツをブラウザで読む、ということと、XHTML+CSS
ベース(細かいところは措いといて)でパッケージ化された ePub
形式のコンテンツを、Webアプリケーション(結局はブラウザ)で読む、ということの本質的な違いは、さて、何なのだろう?(→これは「電子書籍」ってそもそも何だ?という話にもなる)